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スーパーマリオRPG リメイク版の感想

マリオRPGのSwitchリメイク版をクリア後要素まで含めてクリアしてきたので、感想をまとめていきます。

当然ネタバレを含むので注意!

 

 

 

良かった点

①原作に忠実なリメイク

今作は原作から大幅に改変されていたり、原作より劣化しているなどということはなく、追加要素こそあるが概ね原作に忠実。

そのため当然原作の良さがほぼそのままであるということであり、正直マリオRPGのリメイクとして考えればこの時点で100点。

マメクリボーの「なにかんがえてるの」や敵の特技の「コロナ」などは改変されているが、これらは今の時代まあ仕方ない。

むしろ子供に殴りかかろうとするマリオだったり、「なにかんがえてるの」の大量のパロディだったりが原作そのままなのがすごいと思う。パロディに至ってはむしろ増えている

 

棚の上に登って怒られる,スイートルームの連泊などの小ネタもちゃんと拾っている。

 

 

②UIの改良

アクションコマンドのタイミングが表示される,ヨッシーレースでボタンのタイミングが表示される,地図でどこからでもフィールドに移動できるなど、遊びやすくなっている。

あずかりボックスの存在も○。

 

 

③戦闘中のメンバーチェンジ

リメイク前はできなかった、戦闘中のメンバーチェンジが可能になっている。

マロの「なにかんがえてるの」を使い終わったら控えに戻す,回復の必要があるときは控えからピーチを出す,ボス戦の開幕はジーノでジーノウェーブを使って、かけ終わったら控えに戻すなど、単純な難易度低下に留まらず戦略性が増している。

 

また、ラスボス戦やクリスタラー戦でメンバー全員を戦わせて総力戦を演出するといったことができるのもアツい。

 

 

④難易度調整

チェインボーナスと三人技の実装,持てるアイテム数の増加,エンジョイモードなど、全体的に難易度が低下している。

一方でふっかつドリンクやケロケロドリンク,こんぺいとう,レッドヨッシーエキスといった強力なアイテムは持てる数が少なくなっている。

ではこれらでのゴリ押しが不可能になったのかと言われればそうではなく、エンジョイモードでは他のアイテムと同じだけ持てるようになるので、ゴリ押しという楽しみ方もちゃんと残されている。

 

チェインボーナスはどうしようもないが、三人技やエンジョイモード,強力なアイテムは自重すればいいだけなので、歯応えを求める人とも住み分けはできているだろう。

 

 

⑤追加要素の落とし込みが上手い

例として三人技のチュートリアル(ユミンパ戦)を挙げると、

ユミンパが攻撃,スペシャル,アイテムを全部封印してしまう→じゃあそのどれでもない三人技で…

という流れであり、ユミンパという敵の性質とちょうどメンバーが3人になるタイミングなのもあり、「上手すぎるだろ…」と唸らされた。

 

それ以外では再戦版のクリスタラーがあり、元々クリスタラーが「立体の力」について触れていたところ、再戦版ではそのクリスタラー自身が立体の力を手にしてくるという伏線回収をかましてくる。

 

 

⑥なにかんがえてるの強化

なにかんがえてるのを使うことで残りHP,考えていること以外にも有効な属性が分かるようになり、戦略を練りやすくなっている。

実際ペパットやケーキとの再戦では、取り巻きに眠りが効くことが分かったので、かなり楽に戦うことができた。

また、ボスとの再戦時には初戦とは違ったメッセージを見られるのも面白い。

 

そのほか、なにかんがえてるの代行によりリメイク前では見られなかったノコへいなどのメッセージも見られるように。

 

 

⑦モンスターリスト

今まで遭ったモンスターの情報を見ることができ、なにかんがえてるのを使っていればそのときのメッセージも確認できる。

そして、各モンスターに説明文があり、こちらもなにかんがえてるのと同じく小ネタの宝庫。

クリア時点でクリスタラーとクリスタル,クリア後の再戦ボス以外は自動的に埋まるので、埋め損ねることがないのも嬉しい。

 

 

⑧BGM

全体的に元のBGMのイメージを崩さないよう上手くアレンジされており、原曲版に切り替えることも可能。

また、クリア後はサウンドプレイヤーが解禁され、原曲版とアレンジ版両方を聴ける豪華仕様。

 

 

⑨たびのアルバム

メニューから見ることができ、ストーリーを振り返ることができる。ストーリーだけでなく任意のイベントも一部登録される(メリー・マリー村での写真撮影など)。

キャラによる日記風のメッセージも添えられており、なかなか面白い(何故かマロとジーノのメッセージしかないのはちょっと気になるが)。

 

 

⑩クリア後のボス

リメイク前はクリアしたらそこで終わりだが、リメイク版ではクリア後に一部のボスと再戦可能。

これらのボスはどれも一筋縄ではいかないが、対策したり戦略を練れば楽になるというタイプが多く、RPGの戦闘の面白さが発揮されている。(約1体強すぎるのもいるが…)

 

 

クリスタラー関連

クリスタラーはこちらに対して「立体的」と言うが、3D化されたことでよりその台詞に厚みが増している。

 

また、立体版はセーファ・セフィロスのような、3D化以降のFFのボスを彷彿とさせるビジュアルであり、平面版と立体版でそれぞれドット絵以前のFF/それ以降のFF感が出ている。

技に関しても立体版はメテオを使うほか、コロナ→フレアに改名されたのも結果的にFF感が増している。

 

 

気になった点

①ピーチの頭身

マリオやマロは元から低い,クッパは他キャラに合わせられているとはいえ大きい,ジーノは元がおもちゃだという設定があるので頭身にあまり違和感はなかったのだが、

ピーチは最初「頭身低くね?」と思ってしまった。

 

とはいえ原作再現の一環ではあるだろうし、そもそもマリオワンダーなんかでも似たような頭身のピーチは見られるので大した問題ではないだろう。

実際気になったのは最初の方だけで、プレイしているうちに慣れた。

 

 

②道具や装備のテキスト

一部の道具や装備の説明文が不親切。

例えば「セーフティリング」は即死以外も防げるのに全く触れられていなかったり、「ムクムクのクッキー」などは説明文だけでは一切効果が分からない。

まあこれらも原作再現の一環だと言われればその通りではあるのだが、それなら説明文とは別に効果を表示するなどできなかったのだろうか?

 

 

③パタパ隊ミニゲームの改悪

リメイク前は12秒未満でパタパタくんしょう、11秒未満でカエルコイン5枚が貰えたのだが、今作では11秒未満でパタパタくんしょう、10秒未満でカエルコイン5枚に変更されている。

パタパタくんしょうは強力な装備である点、カエルコイン稼ぎはこのミニゲームが最高効率という点から、手痛い改悪点と言えるだろう。

 

 

④フィールドでのアクションが難しい

マシュマロの国に向かう際のツタ登り、クッパ城のアトラクションコースなどが難しい。

エンジョイモードにしても楽になりようがないので、もう少し何とかしてほしかったところ。

 

 

⑤再戦版のジョナサンが強すぎる

1vs1なのはまあ元もそうなのでいいとして、問題はアイテムすら封じられる点。このせいでレッドヨッシーエキスはおろか、回復すら封じられてしまう。

自分はひまんパタこうら(防具)とジャンパースカーフで耐久を確保しつつ戦って勝てたが、それでも後半はジャスガ連発でなんとかだったのでかなりキツい。

しかもこいつを倒さないとクリスタラーとの再戦ができないので撃破は必須。

 

 

⑥再戦版のクリスタラーが思ったより強くない

ジョナサンが強すぎたので反動でそう感じた可能性はあるが、再戦版クリスタラーが思ったより弱かった。

Lv30で行っても苦戦するような強さを期待していたのだが、Lv21で普通に倒せてしまったので若干肩透かしをくらった。立体版の見た目や初手メテオなどでインパクトはあったし、硬かったので時間はかかったが。

まあ元のクリスタラーからして対策を練ればかなり楽になるタイプなので仕方ない部分はあるのだろうが…

 

こんぺいとうやレッドヨッシーエキス,三人技は使わなかったが、ひまんパタこうら(防具)とセーフティリングは使って戦ったので、歯応えがほしいならこれらも封印して戦うのがいいかもしれない。

 

 

まとめ

原作の良さはそのままに、追加要素でさらにクオリティとボリュームが増した作品といった印象。

気になった点も当然あるとはいえ、間違いなく神リメイク。むしろ面白かったからこそ気になる点があるという感じ。

 

買うか悩んでる人は買いましょう。絶対満足できます。